悪魔のいけにえ 【ホラー映画データベース】 … M-SYNDROME

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基本データ

<タイトル>
悪魔のいけにえ
<製作年>
1974年
<製作国>
アメリカ

スタッフ・キャスト

<監督>
トビー・フーパー
<脚本>
キム・ヘンケル
<出演>
マリリン・バーンズ、アレン・ダンズィガー、ポール・A・パーティン 、
ジム・シードー、ガンナー・ハンセン

あらすじ、レヴュー

<あらすじ>
夏休みを利用してドライブ旅に出かけた仲良し5人組。中西部の砂漠から荒野へ進み田舎道を走っていると、一人の若い男のヒッチハイカーに遭遇する。車に乗り込んだ男は腰を下ろすなり、いきなりナイフで自分の手のひらを切りつけた。少しのやりとりのあと、今度はフランクリンの手に切りつけ狂人を、やっとのことで追い払って難を逃れる。夕暮近くなって一行は一軒の家を発見する。家の扉を叩くが返事はなく、おそるおそる扉を開けて入ると突然、カークの眼の前に顔にレザーの仮面をつけて飛び出した男が、かなづちでカークの頭を一撃。何も知らずに部屋に入るジュリー。今度はジェリーがさっきの男に退路を断たれ、カークの殺された屠殺室に連れ込み、太い縫針に彼女を吊す。二人の帰りが遅いのを不審に思った残りの二人が協議し、パムが様子を見に出かけることになったが、同様に彼も殺されてしまう。残ったサリーはフランクリンの車椅子を押して、その廃屋に向かったが、前方から不気味なモーターの音と共に突進してきたのは例の仮面の男だった・・・

<レヴュー>
いわずと知れたトビー・フーパーの代表作。この作品は実話に基づくと言われるが、実話に基づくというより実話に発想のヒントを得ている映画と言ったほうが正確だ。その元は、とある田舎で人を殺し、その死体の皮を剥ぎ縫い合わせチョッキなどの衣服を作っていた異常猟奇殺人犯のエド・ゲインの事件。「サイコ」「羊達の沈黙」にも影響を見ることができる殺人犯だ。

エドが後に及んだ犯行の間接的な要因として、母親オーガスタ・ゲインの倒錯的な教育があげられている。オーガスタは、キリスト教の信仰に由来する異常な性教育をエドに施した(男性器を「悪の象徴」とし、全ての堕落と頽廃の源であると教えた)。淫らな服装をして男たちを誘う女だらけのこの世は腐りきっており、近いうちに神が世界を破滅させるだろうという終末論も聞かせて、兄弟2人を恐怖に陥れた。「他者は穢れているから一切関わるな」として、他者との関わりを一切禁じた。そういうった環境にも関わらず、兄のヘンリーは比較的まともに成長していったと考えられているが、兄は1944年に街のごみ焼き場から焼死体で発見されている。この事件については、後にエドの犯行だったのでは、と考えられている。父は1940年に死亡、1945年にはエドにとって絶対的存在であった母オーガスタが死亡。エドは母の死後、彼女の部屋を聖地として封印し、彼女が暮らしていた状態に保存した。これについては「サイコ」にそのまま取り入れられている。たった一人、孤独な生活をおくることになったエドは、墓場にある死体との性交、解体などの行為や、剥いだ皮膚でベストや、頭蓋骨でスープボウルを作ったりしている。これは「羊達の沈黙」のバッファロー・ビルにキャラクター設定になっている。

実際の殺人については1954年にバーの経営者マリ・ホーガンを射殺、1957年11月16日に近くに住む女性バーニス・ウォーデンの殺害の2件である。いわゆるシリアルキラーとは少し違うが、犯罪の異常性はアメリカ社会で広く人々の記憶に残るところとなっている。映画「悪魔のいけにえ」は、殺伐とした空気感が感じられる作品に仕上がっていて、これは低予算だからこそなしえた偶然の効果かもしれない。いずれにせよ、映画にリアルな感触を与えるのには、効果を発揮している。

チラシ、他














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@2008  M-SYNDROME  問い合わせ  最新更新日:2008/7/24